
測定値が大きく変動するのは、降雨時です。線量率の一時的な上昇は主としてビスマスなどの短寿命核種によるものと考えられ、空間線量率を底上げすることはありません。ガンマ線源となる寿命の長い放射性物質が降下すると空間線量率が底上げされます。セシウムです。

三郷高校のこの1年間の空間線量率の変化です。前半と後半に分割しています。


どうでしょう。時々何日かにわたって、ぐっぐっぐと上がっているのが分かります。これは、放射性物質の追加的な降下がなければ生じ得ないものです。少なくとも後半については、大勢としては、物理的な減衰に応じて線量率水準は下がっていると見られます。それでもときに上がるのです。
空間線量率が0.005μSv/h上がったことがそれほど問題かとお考えになるかもしれません。外部被曝に関しては、そのとおりです。ですが、この地域の住民は、外部被曝も内部被曝もすでに多いと心配されます。そこにわずかでも吸気被曝があれば、その影響は小さくありません。肺から入った放射性物質は、速やかに血液に取り込まれて身体の各部に送られます。放射性物質が血管を傷つければ、アテロームという糊状の血流阻害物質ができるといいます。
三郷市は、流山市、松戸市に隣接しています。葛飾区にも隣接です。
ここでは、モニタリングポストの測定値が分かりやすいパターンを示していることから三郷を取り上げましたが、近傍の地域でも時期や量に差はあっても同じように降下しているはずです。
福島第一原発からは、今なお放射性物質が放出されています。双葉町山田のMPの観測値の動きでそれを立証できます。三郷でも同じ動きを示しています。今なお、放射性物質は降っているのです。
都県が測定している月間降下物はNDのことが多いと言う声が出るかもしれません。あれは大タライ1個で測定したものです。三郷の観測値は半径20mないし30mの半円の中に落ちたものを測定していることになります。
降下物の量が少ないときに大タライ1個で測定した値がどれだけ信頼できますか?
筆者は、今なお放射性物質が舞い飛ぶ中でマスクなどの防御手段を講じずに生活する人が多いことに本当に驚いています。もちろん、その事実を叫ぶ人は少ないですが、放射性物質の放出が止まったという情報はありません。勝手に大丈夫だろうと受け止めているだけです。
このままでは、被曝による健康被害は累増、昂進します。松戸市では小学生の転出が増えていると聞きます。松戸市だけではありません。放射性物質が降り続く中で、ヒトは健康には暮らせません。
放射性物質が降り続く地域で生産された農産物は危険です。
上に述べたことは、はっきりした根拠に基づきます。ご質問や異論があればお受けしますが、論議に無駄な時間をかけている場合ではありません。