食べて応援の農水省農業環境技術研究所は なぜ千葉の野菜を測定しなかったか: ずくなしの冷や水

2015年06月04日

食べて応援の農水省農業環境技術研究所は なぜ千葉の野菜を測定しなかったか

農水省農業環境技術研究所が2015/3に刊行した「農業環境技術研究所報告 第34号」に「福島第一原発事故直後の関東地方における野菜類の放射性物質濃度」と題する論文が掲載されている。

福島第一原発事故直後も野菜を食べ続けていた人には、関心が高いところだ。

次のグラフは、サンプル採取時刻の早いものの順に並べた。2011/3/18が茨城県北部で8件、3/19が群馬県で8件、3/20が千葉県で1件、3/22が栃木県、群馬県で15件、3/24も栃木県、群馬県で15件、3/25は群馬県で9件。


県別に並べた。


農業環境技術研究所は、茨城県つくば市観音台にあるが、茨城県中部、南部のサンプルが鉾田市の1サンプルしかない。それに千葉県は野田市の1サンプルだけだ。それぞれのサンプルがどこから持ち込まれたのか不明だが、レポートには、「農林水産省や県からの要請を受け」測定したとある。



野田市は東葛飾だが、地理的に南北に細長く、北部は2011/3/15のプルームが通過し、南部は3/21のプルームが通過した。市の中央にある野田市市街は、南北より汚染が少ないと言う特殊な沈着状況となっている。

野田市より南の流山、柏、松戸は濃厚汚染地帯だが、ここで採取されたサンプルは見当たらない。野菜地帯の八街や旭、香取のサンプルもない。

2011/3/21の降雨に伴う湿式沈着が生じ、ヨウ素、セシウムの濃厚汚染が生じた茨城県南部と千葉県北部がすっぽりとサンプル採取地点から抜けている。

なぜこのような偏ったサンプル採取地点の分布になっているのだろう? 「農林水産省や県からの要請を受け」測定したとあるが、サンプル数が少ない。これでは迅速な出荷制限などできなかっただろう。福島第一原発事故当時、高度な検査機器を持っていたところは少ない。

これまで、「2011/3/18に採取されたほうれん草からは高萩市で15,020Bq/kg, 日立市で54,100bq/kgひたちなか市では8,420Bq/kgもの高い数値が検出されています。 2011/3/23、京都卸売市場で茨城県産ミズナから3,400Bq/kgのヨウ素131が検出されてい」ることが伝えられているが、測定機関がはっきりしなかった。

日立市の54,100bq/kgは、農業環境技術研究所のヨウ素測定値と一致するが、高萩市、ひたちなか市の事例は、このレポートにはない。

2011年04月22日 農業被害 2
posted by ZUKUNASHI at 13:07| Comment(0) | 福島原発事故
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