NOAA 米国海洋大気庁のキセノン133拡散シミュレーション: ずくなしの冷や水

2015年04月17日

NOAA 米国海洋大気庁のキセノン133拡散シミュレーション

机の上の空 大沼安史の個人新聞 2015/4/16の記事に米国海洋大気庁のキセノン133拡散シミュレーション が紹介されている。

ENENEWSが海洋大気庁のスライドを動画に仕立てたもののようだ。

Fukushima Xe-133 Air Concentration (NOAA Air Resources Laboratory)

2011/3/15午前6時の拡散状況。


シミュレーションはいろいろあるが、これがもっとも新しく、筆者の印象では他のデータとの整合性が高い。

特に、2011/3/15早朝の横浜方面へのプルームの襲来については、筆者の既出記事ときっちり整合する。キセノンは、ヨウ素の気体状のものと挙動は同じであろうからこのシミュレーションはヨウ素の粒子状のものに先行する動きを示すと考えてよいだろう。

このシミュレーションで、筆者の推定が確認されたこともいくつかある。それらは別途記事に書いたが、ここで指摘しておきたいのは、宮城県へのプルームの飛来。

仙台で測定された空間線量率は、2011/3/12の23時と3/13の16時、そして3/16の午前0時にピークをつけ、このピークの後空間線量率が底上げされている。ということは、セシウムなどの沈着が多かったことを示す。3/15の午後仙台では降雨があった。

2011/3/15午後9時


2011/3/15午後11時


2011/3/16午前0時


3/16午前6時の空間線量率ピークの後の空間線量率の低下が速く、ヨウ素の沈着が多かったのではないかと見ている方もおられる。
posted by ZUKUNASHI at 21:15| Comment(0) | 福島原発事故
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。