「衛生福利部国民健康署が14日発表した2012年の台湾全土の新規がん患者数統計で、甲状腺がんが発生率ベースで9位と初めて10位圏内に入った。原子力工学の専門家からは、台湾の原子力発電所からの放射線漏えいや、放射能に汚染された日本の食品を摂取したことが関係している可能性があるとの指摘が出た。」
・・・引用終わり・・・
また、2015/7/2には、台湾にお住まいの読者から、台湾の歴史関係の研究者の急死事例が続いていること、新生児の奇形に関する報道もあるとの情報が寄せられている。
台湾では、原発6基が稼働しているが、特に事故があったとかの情報には接していない。日本からの輸出となる台湾第四原子力発電所はまだ完成していない。
原発は、事故がなくても放射性物質を放出するから、必ずしも福島第一原発事故の影響だとは言えないと思う。原子力工学の専門家が日本産の食品の汚染が原因の一つとなった可能性に言及しているが、そんなに汚染の強いものが多量に輸入されたのだろうか。
読者から台湾では、富裕層を主体に日本食品好きはかなりのものと伺った。米も輸入され、冷凍サンマが1年を通して売られていると言う。しかも安値で。
そうであれば、これから心筋梗塞などのいろいろな疾病が増えるおそれもある。
だが、甲状腺異常はセシウムも寄与するが、主因はヨウ素だろう。福島第一原発事故直後に関東で収穫された葉物野菜がそんなに多く消費されたのだろうか。
筆者は、経口摂取による放射性物質の取り込みが影響しているとは思うが、初期のプルームによる影響も懸念する。海外での被曝による健康被害の発生懸念については、何度か取り上げた。
次はキプロス視覚化研究所(ニコシア)による「フクイチ・セシウム137世界拡散シュミレーション動画」から切り出した画像だ。蓄積量が分かりやすいよう色相を調整している。

フランスの政府機関によるシミュレーション
Modelling the global atmospheric transport and deposition of radionuclides from the Fukushima Dai-ichi nuclear accident (pdf)から

上の二つのシミュレーションは、どちらもセシウムに関するものでヨウ素とセシウムでは放出時とその後の挙動が違うようだが、むしろヨウ素のほうが拡散範囲が広いだろう。
これらのシミュレーションでは、東南アジア、フィリッピンとインドシナ半島にもプルームが到達したと見られている。
台湾は、これらのシミュレーションでは高い濃度のプルームが襲ったとは推計されていない。フィリッピンやインドシナ半島に及んだプルームが西日本や韓国よりも濃度が濃いと見積もられている。
フィリッピンやインドシナ半島に住む人は、まさか福島第一原発からのプルームが飛んできて、それが原因で甲状腺に異常を生ずるとは考えていないだろう。
だが、チェルノブイリ事故の後、日本でも被曝が原因ではないかと疑われる健康障害が生じたと見る人もいる。
もし、台湾での甲状腺がんの増加に関して福島第一原発事故の影響が否定できないのであれば、東南アジアにも影響が出る恐れがあるのではなかろうか。何か身体の具合が悪いと感じても、医療機関を受診するのは容易ではないだろう。
この先、東南アジアで異変が生じなければ良いが、大変気になるところだ。
それに、沖縄ではどうなのかも、心配になる。次はCTBTOの資料から。中ほどに沖縄のデータがある。

関係既出記事
2014年07月02日 甲状腺異状は日本国内どこででもそして海外でも生ずる可能性がある
2014年06月29日 日本国外で検出された放射性物質濃度は低いが健康被害が出ているらしいところもある
(初出 2015-04-16 追記 7/2)
連日、台湾では報道特集が組まれていたほどです。
福島、茨城、千葉産のものを東京や神戸、中には北海道産と偽って商社が中国語のパッケージを作っていたので大問題になっています。
今回、幸いにも発覚しましたが・・
発覚しなければ、日本国民と同じくらい食品による内部被曝が進んでいく可能性もあったでしょう。発覚してよかったです。(他国民なのに、犠牲はないですから・・)
台湾人の日本食品好きはかなりのもの。多くの人が、問題のある食品をかなり食べていたと思います。。(−−;)。
台湾の日本汚染食品偽装
https://drive.google.com/file/d/0B9A8MytAW5WQRWlKbHpGMW5xMHM/view?pli=1
ほんとに申し訳ないことです。
犬や猫は移住先での人間関係を作るうえで
すごく重要な役割をはたしてくれます。
311の直後、新幹線はペット連れで避難する人がいっぱいだったとか。
連れていってくれてありがとうと思いました。
置いていかれた子は悲惨です。。。
そんな人間関係になりそうなんですが。
でも、この子を連れて西日本に移住する決意をしました。早ければ今年中、遅くても来年夏までに。
家を売却して、ローンがなくなったことが弾みになりました。
残念ながら夫は一緒には行きませんが、なんとか頑張りたいと思います。
男は決断力がなくてと嘆いている単独避難の方もおられます。そうなのかもしれません。そう言いながら、世の中をしっかり観察。女性のほうが世の中のしがらみからは比較的自由で、冷静な見方をしている場合も多いですね。
当時中学生だった姉は事故から十数年後に乳がんにかかりました。
20代で乳がんです。今から考えるとチェルノブイリの影響があったとしか考えられません。
あの事故の直後に積丹半島の線量計が上昇したと聞いておりますので、それなりの濃度のプルームが来襲したのでしょう。
幸い姉は乳房を失うだけで済みましたが、本当に辛かっただろうと思います。
姉も福島の事故以降は食品の選定に気を遣っているようです。
ちなみに、母もチェルノブイリ事故以降に突然花粉症を発症しました。
それともう一つ、当時小学生だった私の同級生の女子が事故以降に「心臓が痛い」と訴えていました。
病院に行って24時間心電図を取る機器を数日携帯していたと記憶していますが、彼女の心臓痛の原因が判明したか否かはわかりません。
今は神奈川県に在住しているはずですが、元気でいるかどうか・・・。
そう考えますと、私も確実に被爆したのでしょう。そして4年前の福島の事故が2度目の被爆ということになります。
私もいずれ発症するかもしれません。
が、その時期は子供達の成人後でならなければなりません。
そして、できる限り健康体で子供達を成人させなければなりません。
そのために、今できることを着実にこなす。日々がその繰り返しです。
もうご存じかもしれませんが
ここにヨード(ヨウ素)の分布アニメーションがあります(シミュレーション?)
中心点はヨーロッパですね(沖縄、台湾は点(ドット)のためみずらいです)
Fukushima Iodine 131 global radioactive spread on world map animation
https://www.youtube.com/watch?v=ohPgE9oDg9c&feature=youtu.be