大気中セシウム濃度と土壌中濃度、空間線量率: ずくなしの冷や水

2015年04月15日

大気中セシウム濃度と土壌中濃度、空間線量率

この記事は、ワーキングペーパーなので一般の読者向きではない。筆者の作業メモとして残しておくもの。後で修正がある。

2015年04月14日 横田基地の大気調査結果で、武蔵村山の大気中セシウム濃度累積値は、所沢と八王子の中間程度と推定すれば、累積値400ベクレル程度と見積もられる。

累積値400ベクレル程度の場所は、千葉市稲毛区、埼玉県川口市、東京都町田市、神奈川県伊勢原市、千葉県東金市がある。(加須市は器械の不調があったようだ)

これらの場所の中で、米国土壌調査の調査地点はない。武蔵村山の米国土壌調査の結果を使うと、セシウム134、137計で1箇所が541ベクレル/kg、もう1箇所が636ベクレル/kg、平均588ベクレル/kg。

濃度累積値を400ベクレルと仮定して、土壌濃度588ベクレル/kg、平米当りでは65倍で38,000ベクレル、推定空間線量率 0.139μSv/hとなった。これは2011/3/28時点の土壌濃度だから現在では、セシウム134が減衰で4分の1になっているとすると空間線量率は0.089μSv/h。

土壌濃度の面積当り密度の換算いかんにより100倍にすれば、0.2μSv/hと0.133μSv/h。おそらく65倍と100倍の中間辺りか。

上のところから、大気中濃度累積値の約100倍が面積当り密度に相当すると見て良いだろうか。

もちろん、その期間中の気象条件によりこの換算率は大きく変わる。湿式沈着では200倍くらいになるはずだ。柏が累積値900ベクレル、この200倍は18万ベクレル。常総生協の調査結果では、柏市の北部には16万、22万、28万ベクレル/平米の場所がある。

乾式沈着で、大気中濃度累積値の約100倍が面積当り密度に相当するのであれば、濃度に応じた持続時間別に100倍すれば、その時間に沈着したであろうセシウムの量ないしは密度が推定できることとなりそうだ。

次に、既出のグラフのデータを用いて乾式、湿式の別に倍率を変え、2011/3末の地面に降り積もったセシウム134、137による空間線量率を推定してみた。


推定結果。乾式期間の面積密度倍率70倍、湿式期間の面積密度倍率120倍。空中測定マップの測定値と比較するため、自然放射能を一律0.025μSv/h上乗せしてある。


2015年02月16日 空中測定マップから線量率の高い地域の等高線を見つけるにまとめたが、このマップから推定できる2011/4/1時点での柏、我孫子の最高空間線量率は、0.276μSv/h。上の筆者推定では、0.35μSv/h前後と少し高く出ている。筆者は、空中測定マップは、数値が低めに出ていると見ており、倍率は調整しなかった。

和光市では、2011/3/31現在で、0.13〜0.15μSv/h、通常のバックグラウンド0.04μSv/h。

なお、実際に2011/4/1に地上で空間線量率を測定した場合、セシウム134、137のほかにヨウ素131、テルル129m、セシウム136なども降下沈着しており、測定値は格段に高くなる。

さらに、プルーム襲来時は大気中の気体のヨウ素や希ガスの発する放射線もカウントされるから空間線量率はさらに高くなる。2011/3/15のプルーム襲来時に東京都台頭区で個人が測定した様子を写した動画があり、それによると一時1μSv/hを超えている。和光市はピーク時1.62μSv/h。

次に、ろ紙のセシウム濃度と空間線量率の関係を見てみる。和光市については、理化学研究所が空間線量率を測定しており、その結果が使える。

濃度と空間線量率を一つのグラフに表示、大変興味深いものになった。





posted by ZUKUNASHI at 20:46| Comment(0) | 福島原発事故
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。