放射能測定作業者に健康被害が出ている: ずくなしの冷や水

2015年04月10日

放射能測定作業者に健康被害が出ている

最近、2年ほど前に測定された、相馬沖で漁獲された魚類や、福島、関東各地から出荷された生花、鉢物の測定データに接する機会があった。

どれも、信じられないほどに高かった。そういう測定値が高いものをピックアップした資料なのかどうか、サンプル選定の方法などは聞いていない。

生花については、筆者は強い警戒感を抱いている。フラワーデザイナー・高橋郁代(59)氏が2014年9月23日、心不全のため逝去された。他の方のツイートでこのニュースを知り、ピンと来た筆者は、「今日の放射能」にこの情報を掲載し、次のように書き添えた。

「死因の詮索は失礼だが、私には花を扱う仕事柄、花に付着した放射性物質の吸入があったのではないかとの懸念がぬぐいがたい。生花は洗浄されることもない。枝や葉とともに箱詰めされてくる。汚染地で栽培された生花は、まさに除染されないまま運ばれてくる。
もし、放射能の害を意識していない方が、この記事を読まれたら被曝が原因ではないかと疑う声もあることに留意して欲しい。」

この記事は、アクセスが多かったが、コメントは1件もなかった。気分を害した人が、いい加減なことを言うなとコメントしてきてもおかしくないのにそれもなかった。もし、まじめに受け取ってくれた方が多く、被曝回避のきっかけにしてもらえたら幸いなのだが。

2014年10月10日 ここは死因のブログ?! 病院が生花持込を拒否する訳

最近、民間の放射能測定室の関係者で体調を崩す方も出ているようだ。ホットスポットの測定に精を出しておられた方の中には早い時期に健康被害が出た方も複数おられると承知している。西日本で現地測定の業務に携わっておられた方にも急死された方がおられると聞いて驚いた。

放射能測定の検体は、概して放射能が強い。それを粉砕、乾燥させたり、測定後に除去、廃棄する過程で放射性物質を吸い込んでしまうのではなかろうか。民間の測定所ではグローブボックスも完備していないだろう。

特に、現地の屋外で測定作業を行う場合は危険が何倍にもなると懸念する。車両や船舶に搭載した各種の器具を扱わなければならない場合は、どうしても注意が行き届かないときがある。筆者のやる単純な測定でも、現地調査中に器具を持ち替える際にカメラを落下させて半べそということもある。

筆者が、現物試料を持ち帰らないことにしているのは、防御を徹底して作業のできる場所がないからだ。

生花や測定試料の放射線が多少強くとも、外部被曝であればまさに「ただちには影響はない」。だが、それが放射性物質を飛散させる場合はまったく別で「ただちに影響がある」。

福島第一原発構内に作業員として入って数日目に体調悪化で死亡、除染現場に作業員で入ってやはり数日で突然死という例は、どれも吸気被曝が原因だ。宮城県丸森町で除染や手法の研究などに当たった東北大学教授加速器放射線科学の山崎浩道氏(58)が2012/4、脳内出血で死去されている。放射線防護の専門知識を持った方でもちょっとでも瑕疵があると健康被害を受けてしまう。

大気汚染測定用ろ紙セシウム濃度のデータや米国土壌調査のデータを研究して分かったのは、今出ている健康被害の多くは、吸気被曝によるものだということ。土壌の汚染度と健康被害情報はマッチしておらず、大気中放射性物質濃度との関連が決定的だ。

日本は食糧輸入大国で市場に出回る食品の過半が輸入によってまかなわれている。それが1986年のチェルノブイリ事故の被災地と大きく違うところだ。食品経由の被曝は、筆者は貧乏人ほど少ないと考えている。バランスの取れた食事であれば、セシウムを選択的に吸収することはない。

高級国産食材、たとえば高級牛肉、国内河川湖沼で獲れたウナギ、近海非大衆魚類などを庶民は食べていない。モヤシや豆腐の原料は多くが輸入品だ。歌舞伎役者や声優、俳優、楽器奏者、脚本家などに急死する方が相次いだのは、スタジオ録音や舞台稽古場などの環境も吸気被曝に影響しているのだろうが、食べ物の影響も大きいはずだ。グルメを誇る人も多い。

ところが、チェルノブイリ事故の被災地と違うのは、彼の地では事故から7ヶ月で石棺を完成させて放射性物質の放出を止めたのに、福島第一原発では4年経過した今でも、放射性物質が放出され続けており、福島第一原発の周辺では放射性物質の堆積がMP値の上昇で確認できるほどだということだ。

この4年間で降り積もった放射性物質もまた再浮遊する。植物では、風媒花の花粉に放射性物質が濃く含まれる。

筆者は、これからも健康被害の最大要因は吸気被曝になるだろうと考える。飲食による内部被曝ももちろんある。子どもは、晩発性の外部被曝の蓄積にも警戒が必要だ。

読者が、世界の核利用、放射能防御の関係者は、米国土壌調査のデータを握り締めて、日本の惨禍がこの先どう進行するか、固唾を呑んで見ているとコメントしてくれたが、確かにそのとおりなのだろうと思う。

世界の注目が集まっていることを誇らしいと思う人がいるだろうか。
posted by ZUKUNASHI at 17:09| Comment(2) | 福島原発事故
この記事へのコメント
ずくなし様。いつも貴重な情報資料と分析、真理をつかれたコメントを拝読させていただき、心より感謝申し上げます。生花についてですが、花粉症と同じかそれ以上に、被爆リスクの高い媒介物質を思います。メカニズムは、花粉症と同じで、以前お伝えしましたきなこ粉の餅にあたる部分が花粉でそれにまんべんなく放射能がまぶされた状態で、人間の鼻、喉、肺に付着します。生花の場合は、花の香りを愉しむ要素があるために、杉花粉が飛んでくる場所でマスクをする人間も、うっかり花の香りに顔を寄せて、肺の奥深くまで深呼吸し、吸気被爆を招いてしまうことでしょう。これは、線香などでも同じことです。さらに、生花の場合は、人工的に肥料を施し、色艶や香りをよいものに工夫する育て方がされますので、単に、生産地の土壌や空気に放射性物質が含まれていることのほかに、濃度を高める要素が入ります。プロの花師の方の急死は、中華料理のシェフの急死と同じで、テイスティングを盛んにおこなうことにより、一般人より日常的に被爆の度合いを高めてしまうことによるものです。したがってこれを一般人に応用するならば、この春先の桜を花見して愉しむ習慣も、リスクなしでは楽しめないという理屈になります。中国から桜見物のツアーが評判でたくさんの人が日本を訪れると聞いております。なんとも因果な時代となって参りました。
〜桜めで命を散らす憂き世かな〜
Posted by 出稼ぎ仕事人 at 2015年04月10日 20:20
なるほど テイスティングと同じ、ありますね。
Posted by ずくなし at 2015年04月10日 20:47
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