ヨウ素が主体、ヨウ素・セシウム混合、ヨウ素・セシウムが少ないプルームがあった: ずくなしの冷や水

2015年03月31日

ヨウ素が主体、ヨウ素・セシウム混合、ヨウ素・セシウムが少ないプルームがあった

2015年03月30日 2011/3/14深夜福島第一原発2号機格納容器から漏れ出たヨウ素が3/15朝、首都直撃 原発に兵器製造の狙いがあるとしたらこんな偶然があるものだろうかの続き

次の表は、各地の空間線量率測定値からピークを拾ってプルームの流れを知るために作ったものだが、今回ようやく出番が来た。この表の最も早い時間帯のピークは、ヨウ素を大量に運んできた気流によるものだ。



このヨウ素の多いプルームの動きは、他のデータに表れているだろうか。

次は大気汚染測定用ろ紙のセシウム濃度測定値。ヨウ素は80日程度でほとんどなくなるからろ紙には残っていない。



これで見ると、各地のピークが、川口、和光は午前10時台、町田が11時台、藤沢12時台、伊勢原13時台、小田原14時台となっており、このろ紙のセシウム濃度からは早朝のヨウ素を大量に含んだ気流の動きは分からない。ヨウ素の濃度は高かったが、セシウム濃度は低かったということになる。

このろ紙濃度の推移は、3/15の最強のプルームの動きをとらえている。新宿区のMPで3/15の午前10時台に最大値を示した。



グラフに葛飾と春日部を加えると、この2地点のピークは午前9時台で川口や和光より1時間早く、プルームが北東から流れ込み、西に押されたことが分かる。そして、東京都南部、神奈川県下の濃度が著しく低下している。

これは、気流の流れが変わったからだ。気象研究所のシミュレーション。3/15午前10時。


新宿で午前10時台に空間線量率のピークを記録したころには、プルームの本流部分は、西に向きを変えていた。このため、所沢が和光とほぼ同じ時間帯にピークをつけ、その後、熊谷、本庄、青梅、八王子、東秩父と時間差を置きながらピークを付けていく。



米国土壌調査によるセシウム、ヨウ素濃度を見ると、午前9時台から午後2時台にかけてろ紙濃度がピークを付けた埼玉県内の地点の土壌セシウム濃度は、概して神奈川県下の地点より大幅に低い。

これは、筆者のこれまでの認識を完全にひっくり返すものだ。放射性物質を含んだ気流がMPの近くを通れば、MPの測定値は当然上がる。しかし、そのことと、そこに放射性物質が降下沈着したかどうかは別物だ。

放射性物質が降下沈着するとその後の空間線量率が底上げされるので、空間線量率の動きから推定できるのだが、神奈川県下のMPなどの測定値はそうなっていない。

神奈川県綾瀬市の土壌のセシウム濃度がつくば市、龍ヶ崎市、宮城県名取市よりも高く、栃木県那須町や宮城県丸森町より少し低い程度だと聞かされて、信じられる人がいるだろうか。

そして、アルファ線源やベータ線源がセシウムやヨウ素の濃度と相関が低く、山形県内のいくつかの地点のようにセシウムやヨウ素はわずかしか検出されないのにアルファ線源やベータ線源が関東よりも高いところがある実態を容易に信じられる人がいるだろうか。



とにかく、放射性物質の降下の状況は複雑怪奇だ。それなのに、米国の調査当局者は、山形まで土壌採取のチームを派遣し、栃木県内で他県の数倍のサンプルを採取していることに改めて舌を巻く。
posted by ZUKUNASHI at 13:40| Comment(0) | 福島原発事故
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。