南相馬・小高区で避難区域外がれきの「仮設焼却炉」着工
南相馬市の避難区域外で発生した津波のがれきなど災害廃棄物6万2000トンを処理するため、環境省は1日、同市小高区蛯沢地区で仮設焼却炉の建設に着手した。来年6月の稼働開始を目指し、稼働から約1年で処理を終える考え。
施設は同市からの代行処理要請を受け、同省が整備。処理量は1日当たり200トンで、市内で発生した災害廃棄物のうち可燃系廃棄物が対象。建設から解体までの総事業費は417億円。同省は隣接地で、同市の旧警戒区域にある可燃性の災害がれきを処理する仮設焼却炉を稼働している。
○ 伊達地方衛生処理組合 (同組合のホームページから)
仮設焼却炉施設の概要
本施設は、東京電力福島第一原子力発電所事故により発生した、本組合管内の除染廃棄物等を安全に焼却・減容化し、中間貯蔵施設等へ搬出するまで一時保管することを目的としています。
仮設焼却炉施設で火入れ式 2015/2/12
構成する伊達市、桑折町、国見町、川俣町で生じた事故由来廃棄物のうち、草木や落ち葉等の可燃物を焼却し、減容化する仮設焼却炉施設の整備を伊達市霊山町石田地内で行っていましたが、このほど施設が完成し、2月12日火入れ式を行いました。
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○ 核燃料加工会社ジェー・シー・オー
サンケイニュース2015.1.19 18:24
「平成11年に臨界事故を起こした核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO、茨城県東海村)は19日、事故後から施設に保管してきた油類や低レベル放射性廃棄物の焼却を始めた。
JCOによると、焼却するのは200リットル入りドラム缶約500本の油と、約200本分のウランを含む低レベル放射性物質。同社は昨年8月、専用の焼却炉を設置。油類を5年かけて、その後の3年間で低レベル放射性廃棄物を焼却する。」
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参考になるサイト
ブログ「風の谷」 再エネは原発体制を補完する新利権構造
○ 福島県鮫川村における実証事業
環境省 放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト
2013年07月26日 鮫川村の農林業系副産物等処理実証事業仮設焼却施設が稼動
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○ 福島県県中浄化センターにおける実証事業
県中浄化センターで、やむを得ず長期保管している下水汚泥を対象として焼却実証事業を行う。
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○鮫川村焼却炉問題連絡会 @mypace_nw 氏の2015/3/20のツイート
焼却再開および解体撤去について 相馬市長に公開質問書を提出 http://gomif.blog.fc2.com/blog-entry-109.html … 相馬市光揚サッカー場隣の仮設焼却施設が住民に何の通知もないまま運転再開されました。11/28まで除染廃棄物が燃やされています。
○ 埼玉県の新河岸川水循環センター(和光市)
埼玉県下水道局では、新河岸川水循環センター(和光市)において、下水汚泥固形燃料化施設の稼働を開始します。
当施設は、汚泥焼却炉の一部の更新に合わせて整備を行ったものであり、従来の汚泥焼却炉のように下水汚泥を焼却処分するのではなく、蒸し焼き にして燃料を生成するものです。製造された燃料は、民間企業に有償で提供し、石炭の代替燃料として有効活用されます。
2 施設概要
汚泥処理量 約62,000トン/年(県流域下水道全体(約50万トン)の約12%に相当)
燃料化物生成量 約 5,000トン/年
建設費用 約35億円
建設工期 平成23年12月〜平成27年3月
管理運営 民間企業に委託(東芝電機サービス ・JFEエンジニアリングJV)
以上のほかにも放射性廃棄物のリサイクル施設は、溶融、焼結過程があれば燃やしているのと同じです。セメント工場も同じようなリスクがあります。