
東日本でウラン232が驚くほど同じ濃度で落ちている。この濃度で地面にあれば、アルファ線の放射線管理区域指定基準に該当する。
70×65=4,550。ガンマ線で平米4万ベクレルあれば放射線管理区域に該当。アルファ線に関しては10倍基準が厳しい。
2 ウランは粉塵になりやすい。福島第一原発発米国一番乗り(2011/3/14)の放射性物質がウラン234であった。
3 ラドンは気体であり、原子がばらばらな状態。大気中に出てくるし、水に溶け、空気より重い。ラドンが壊変すると、娘核種のポロニウム218かそのまた娘の鉛214の粒子ができる。一次粒子と呼ばれるらしい。
ラドンの半減期は3.8日。ポロニウム218の半減期は3.1分。鉛214の半減期26.8 分、その娘のビスマス214は半減期19.9 分で鉛210に変わる。鉛210も放射線を出す。 ラドンがあれば、ポロニウム218も、鉛214も、ビスマス214も、鉛210もみんなあってそれらは粒子状。吸い込めば、 気道や肺の壁に張り付く。
4 筆者が2015/1/12、強風の好天下、ベータ線も測れる簡易測定器で地上高1.2mの空間線量率を測ったら、地上高15cmで地面のベータ線源を捉えているはずの測定値と大差なかった。空気中をウランやその娘孫核種が飛んでいると判断せざるを得ない。
5 米国の測定器メーカーがデモンストレーションを意図したと見られる動画があり、ウラン238を測定した測定器がレッドゾーンを指している。2011年4月初めに福島県双葉郡葛尾村葛尾小出谷で撮影されたものだ。
6 柏や松戸の土壌について、アルファ線、ベータ線、ガンマ線をKH-LND7317という測定器で丁寧にcpm単位で測定した方がおられ、その結果がサイトに掲載されている。碧い蜻蛉 柏/松戸のアルファ線核種汚染
それによると、柏第一小学校裏口の土壌では、ベータ線の数がガンマ線の2倍もある。
7 ベータ線が多ければ、一般的にはストロンチウムの存在が疑われるが、実態的にはベータ線源はストロンチウムに限らない。ウランはその崩壊過程でベータ線を出すものが多数ある。
8 アルファ線を出す放射性物質の危険度は、アルファ線を出さないものの10倍というのが日本の法律の決まりだ。ウランはアルファ線を出す天然の放射性物質としては唯一のものだと言う。
そんなものが大気中を舞うような環境で、ヒトが健康に暮らしていけるはずがないと筆者は考えている。
今なお、海外から一時帰国した人や西日本に避難した人が東京に来て、鼻血を出したり、喉が痛くなる人がいるのは、上の事情を考えれば何の不思議もない。福島第一原発事故後に、被曝した人ほど免疫反応が出やすいこともある。