読者の累積ベクレル数はどれくらいだろう 安心した人はいないだろうが念のために: ずくなしの冷や水

2014年10月19日

読者の累積ベクレル数はどれくらいだろう 安心した人はいないだろうが念のために

「原発事故後4年目になるとなぜ発症者や死亡者が増えるのだろう」やその次の関連記事を読んで安堵した読者がいたとしたら大きな間違いだ。

他に吸気被曝があるし、半減期設定の関係でセシウム134を例にとっているが、ヨウ素もあればもっと恐い核種もある。「セシウムやヨウ素が多かったところはやはり他の危険な核種も多く降った」のだ。

読者が自己診断する上での資料を提供しておこう。次の表は左端の摂取態様とその次のベクレル数に応じて、166日後、1年後、2年後、3年後、3年半後の累積ベクレル数を示したものだ。

例えば、毎日1ベクレルは、当初からずっと1日1ベクレルに摂取量を抑えられた場合の累積値。それでも、3年半経過後には約10万ベクレルになる。

数回で2,000ベクレルは、一時帰国した人が和牛肉のすきやきを腹いっぱい食べて帰国したようなケース。露地栽培のシイタケ、シュンギクなども一杯食べたし、タケノコや山菜も賞味して帰っていった。この場合、166日後に累積ベクレル数は約16万ベクレルに達し、その後は増えない。



私が読者のコメントなどを見て感じている印象では、この表の一番下の囲み、100ベクレル程度を10回程度食べ、その後は気をつけて1日1ベクレル程度に抑えているケースだ。このパターンだと3年半後に18万ベクレル程度になると見積もられる。

ツイートなどを見ていると、外食しては下痢などの体調悪化を繰り返している人も少なくないから放射能問題に関心を持つ人でも防御は手薄だ。

私が「人並みには気をつけている」というのは気をつけているうちには入らないと言うのは、そもそも1日1ベクレル程度に抑えられているか疑問だし、アドホックの追加摂取が多いのに、本人はそういう都合の悪いことは忘れている場合が多いからだ。



もう一つ、大きな問題がある。それは、福島第一原発事故直後の放射性物質、特にヨウ素の摂取だ。「大阪で心筋梗塞や白血病が増えているように見えるのはなぜだろう」に書いたように、事故直後は情報もなく、葉物野菜が超濃厚汚染されているとは知らなかった人がほとんどだ。出荷規制も後手後手に回り、徹底しなかった。この段階で強く汚染された野菜を食べた人も少なくないだろう。そして、少し時間が経過した後の国産牛肉。こちらも汚染が強かった。きのこ、山菜もそのような食品の一つだ。

そのような食品をすべて回避しえたという人はまずいないだろう。その観点からは、数回で2,000ベクレルとか数回で5,400ベクレルという初期摂取量のあった人は多いはずで、これがその後の累積値の中で大きな割合を占める。

読者の方から聞いたところでは、2011年の秋に1ヶ月程度関西でホテル住まいをし、外食していた一時帰国者が海外に帰ってから腎臓を悪化させている。短期に多量の放射性物質を取ると強い障害が出ることがあるのは、疑いがない。

次は、上田市のし尿汚泥焼却灰のセシウム濃度の推移だ。2011/7〜8に大きく上昇している。これが初期の大量摂取を示すものに他ならない。ヨウ素ではない、セシウムだから半減期の経過で減ったわけではない。



このグラフにあるほどに極端かどうかは別として、ほとんどの人の初期の摂取量は大きい。今、特に気をつけているからと言っても決して油断できない状況だ。

もし、初期値が大きく、しかもその後食べて応援を実践している人は、上のグラフの系列4辺りに該当するのではなかろうか。もし初期の摂取量が大きければ、系列5の上に系列4が乗るという形になっているかもしれない。

身内にそういう人がいれば、いつ何があっても驚かない心構えが必要だろう。

kg当たり放射性セシウムの検出値

農産物検査結果から見ると初期の内部被爆はやはり大きい
posted by ZUKUNASHI at 21:06| Comment(0) | 原発事故健康被害
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