日本列島のウラン238、劣化ウラン汚染: ずくなしの冷や水

2014年10月13日

日本列島のウラン238、劣化ウラン汚染

米国による土壌調査でウランが測定されている箇所の他の核種も含め質量を計算した。計算の元データは下表。単位:ベクレル/kg



計算結果を数値で表す。単位:g/土壌kg


これでは分からないのでグラフ化。長辺が核種、短辺が試料採取場所。最奥がウラン238、宮城県名取市下増田字小沼。ウラン238が突出しており、セシウム137もウラン238に比較すればほとんどゼロだ。


ウラン238を隠す。なんとプルトニウム236が多い。


プルトニウム236とウラン235を隠す。なんとアメリシウム243とセシウム137が同じくらいだ。


計算が間違っていて欲しいと強く念じる。

セシウム137で検証してみよう。仮に、岩手県、宮城県、福島県、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県の区域が、平均していわき市橋本と同程度の濃度で汚染されていると仮定する。面積合計は82,560平方キロメートル。この表の濃度は土壌1kg当りg数だからこれを1平方メートル当りに換算するには日本方式を適用して65倍する。そして、総面積に1平方メートル当りの濃度(密度)を乗ずれば総量が得られる。

計算結果は、4,584g。前の記事で、セシウム137の総放出量は6,675gと試算したところだから、東日本にこれだけ降ったというのは過大見積もりだろう。2,750ベクレル/kgは平均としては高すぎる。5μCiに近い。楢葉町山田岡の1208.1ベクレル/kgを適用した場合は、1,998g。この辺が妥当かもしれない。

セシウムで検証しても特におかしいところはない。

次に、ウラン238の推定結果について検討する。いわき市橋本のウラン238の濃度を平均濃度として、土壌1kg当りから平方メートル当りに換算する際に係数65を適用した場合、総量4.282トンとなった。

しかし、そもそも福島第一原発の原子炉にどれほどの核燃料が装填されていたのか調べたが、データがない。小出裕章氏が、2013/7/13のラジオフォーラム第27回放送で次のように述べている。

みんな楽しくHappy♡がいい♪
<メルトダウンした燃料>「回収できません。絵に描いた餅です」「そりゃ重いですよ、ウランですからね」「ウランの塊は100トンあります」〜小出裕章ジャーナル・広瀬隆氏7/13ラジオフォーラム(文字起こし)

小出裕章氏のこの見積もりは、地震発生時に1〜3号機の原子炉に装填してあった燃料のウラン総量を指しているものと見られる。3号機の爆発では、使用済み燃料プールにあった燃料も飛散しただろうし、飛散源となるウランはもっと多かったのではないかと見られるが、内輪に見て100トンだから、国内の東日本にこのうちの4トンが飛散したと考えても、なんら矛盾はない。

これでだいぶイメージが湧いてきた。11kgでは常識的、感覚的にとらえがたい。

とにかく、ウラン238は、膨大な量が降下していることが理解できた。それに、とても正視しがたい事実だが、ウラン238を除くとプルトニウム236やアメリシウム243がセシウム137と同じくらいあるいはそれより多く降下していることも分かった。とんでもない収穫だったが。
posted by ZUKUNASHI at 14:42| Comment(0) | 福島原発事故
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