SOEKSによる空間線量率測定値の地域分布: ずくなしの冷や水

2014年09月04日

SOEKSによる空間線量率測定値の地域分布

3ヶ月SOEKS DEFENDERを使って自宅内外の空間線量率を測定してきたが、24時間でも1時間でも累積値から導いた平均値は、環境に応じ毎回安定している。この測定器の精度は価格の割には高いようだ。

そこで、測ってガイガーのサイトから、SOEKS01Mによる測定値を拾い出し、測定時点の違いを2014/8/31の値に補正することにより地域比較を試みた。

補正方法は、2011/3/15にセシウム134と137が半分ずつだったと仮定して、それが時間の経過とともに減衰していく日別の理論値を算出し、測定日から2014/8/31までの経過日数に応じて減衰曲線に沿って値を減じた。なお、自然放射線は0.04μSv/hと見込み、この部分は減衰計算をしていない。


測ってガイガーに掲載されたSOEKS01Mによる測定値は、地域的に偏りがあり空白地域も多い。ここでは、2011/7/9以降のデータのみを取り上げた。7月に入れば、ヨウ素や希ガスの影響はごくわずかになっていると見られるためだ。

市町村別の平均値

自宅内外の平均線量率の測定」に書いたように、0.13μSv/hはちょうど1μCi。「チェルノブイリの長い影」では、1μCiの水準を超える汚染地域では健康被害が生じているとある。上の図では、ピンクがかったところが0.13から0.2μSv/hで危険水域に入ることになる。もちろん、0.13μSv/h以下では健康被害が生じないということではない。

余裕を見込んで最大値で見ると、次の地図になる。0.13μSv/h以上の地域が大きく広がる。原子力規制庁の空中測定マップでは、2012/5/31の時点で空間線量率0.1μSv/h以上の地域は、東京23区の西側では見られないことになっているが、それから2年以上経過した2014/8/31の時点でも細かく測れば0.1μSv/h以上の地域は多数あると見られる。

市町村別の最大値


私が自宅の内外で測定した結果は、屋内で0.115μSv/h、屋外で0.13μSv/h程度だ。屋外は大気中に含まれる放射性物質の影響が大きいと見ているが、放射性廃棄物の焼却は続いており、場所によっては理論的に減衰させた値をしばしば上回るところがあるのではなかろうか。
次のグラフは、測定値のある地点をすべて並べたものだ。私の住まいとその周辺は、決して低くないことが分かる。



参考記事
フィールドワークの記録 12 自宅内外の平均線量率の測定
累積線量計をほぼ肌身離さず持ち歩くと
posted by ZUKUNASHI at 22:13| Comment(0) | 福島原発事故
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