日本の「人並み以上」階層が崩壊していく: ずくなしの冷や水

2014年08月03日

日本の「人並み以上」階層が崩壊していく

最近寄せられるコメントに、放射能汚染食品に関して「人並み以上に気をつけていた」、「かなり気をつけていた」、「それなりに気をつけていた」などの記述が目立ち、これはいかんと、放射能汚染食品の排除に「人並み以上に気をつけていた」程度では完全落第! と書いた。

「人並み以上」は比較基準が不適切、人並みの健康被害は避けられない

どうも、比較的安定した「人並み以上」の収入のある家庭で慢心があるようだ。

「人並み以上の安定した収入」がある場合、稼ぎ手は、相応の職場でそれなりの安定したポジションを得ている。彼は並々ならぬ努力をして今のポジションを得たのであり、彼はその努力が転職したとたんに色あせて価値が失われることを知っている。

彼は、これまでの努力が輝きを保つのは、今の職場で、長い付き合いの同僚、上司、取引先との人間的なつながりがある限りでしかないことをよく知っている。リストラで職場を去った元同僚がいかに悲惨な状況にあるかは、見ないよう聞かないようにしていても、収入2分の1以下という話が何かのついでに聞こえてくる。

家を買ったり、真新しい車に乗ったり、子どもを私立の学校に通わせることができるのは、今の職業生活が、収入が続く限りであることは、何よりも本人が知っている。

だから、子どもの甲状腺にのう胞や結節があると聞かされても、すぐ死ぬわけではないと深刻には受け止めないか、内心心配でしょうがなくとも自分の職場生活をただちに犠牲にする決断はつかない。

稼ぎ手の妻も、もちろん夫を人間として尊敬し、愛しているのだろうが、それ以上に好きなのは、夫の運ぶカネだ。

昔パートで働いていたときに、ある家に中年女性を訪ねたら、その家の年配女性が応対し、××子さん、家を出たんです。どこにいるのか連絡もないので分かりませんと告げられたことがある。その家の世帯主がリストラにあい、その直後のことだという。別に姑との仲が悪くて家を出たということでもなさそうだったが。

コメントをくれる女性読者の悩みは、多くの場合、避難したいのに夫の理解が得られないというものだ。私は当然だと思う。読者の夫が、類まれな能力の持ち主で何にでも対応できるといっても、それで金を稼げるかということになるとまったく別の問題だ。

これまで読者に問いかけたことはないが、今の収入が半分に落ちてもかまいませんか? と尋ねたら、それは困るという方が大半だろう。

無理解なのは、男の側だけではない。ある年配男性が身体に麻痺などの深刻な身体症状を生じており、妻に避難を持ちかけたら、周りに体調悪化の人など一人もいないと言下に拒否されたという例もある。この男性は現役で仕事に精出しており、プルーム襲来時も外出していたから初期被曝が大きいし、事故後の汚染食品の排除もかなり甘かった可能性がある。

ずつと家に篭っていた妻たちは、男たちよりも初期吸気被曝は少ないから症状の出方も当然遅い。

所詮、夫も妻も、大人の都合で動いている。そして、守りたいものは、「人並み以上」の生活だ。「人並み以上」の生活は、ときに、「子どもの友人関係など社会関係を壊したくない」、「避難して収入が減ったら進学が困難になる」などの理由に変身することもある。何年か先には、その子どもが病気になって死ぬかもしれないのに、交友関係と健康とどっちが大事かと問いたくなる。

今の生活水準維持に呪縛されているのは、「人並み以上」の収入の家だけでなく、それよりも収入水準が厳しい家でも同じだ。すでに、ぎりぎりの生活の家庭では、引越し費用や摩擦的失業の間の収入途絶に耐えられないこともある。このような家庭の場合は、妻が働けるようになるまで避難は難しいかもしれないが、その費用さえ何とか工面できれば、思い切った決断ができるように思う。

題名に書いた「階層の崩壊」の指すものは、家庭、家族の崩壊だ。

稼ぎ手の世帯主が亡くなる、障害で働けなくなる。
子供が難病になり、治療に長期間かかる。
あるいは妻が亡くなる、障害で働けなくなる。

病弱な子供のいる中年男が再婚できるだろうか。
夫を失った、これまで楽をしてきた妻が、子どもと自分の生活を支えられるだろうか。
子どもを捨ておく親がいないだろうか。
もともと、子どもの被曝回避に注意しないような親は、子供が死んでもそんなにショックは受けないのかもしれないが、本当だろうか。

すでに日本の戦後最大の悲劇は始まっている。世の中がどう動いていくのか、おそらくは想像もつかないことになるのだろう。自己責任原則は、調子よく世の中が回っているときにはそれでいい。この先、自己責任原則がさらに貫徹されるようなことになると、生きる元気を失う人も増えるのではなかろうか。

今の政府は、とにかく早くつぶさなければならない。そして私達は、遠くないパニックやカオスに備えなければならない。

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#atanchan # @petan_atan 氏の2014/8/4のツイート
放射能移住でもめてるとき 旦那さんに、否定する前に自分で 調べて放射能のこと知って。 と言ったら旦那さんが調べたのは、 放射能 離婚。 放射能 気にしすぎ、 放射能 ノイローゼ だった。 そして、嫁達はひまだからくだらないこと気にして世の中の夫達は迷惑してるんだといわれた。

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posted by ZUKUNASHI at 15:55| Comment(0) | 社会・経済
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