内部被曝によってミネラルの吸収が阻害されている恐れ: ずくなしの冷や水

2014年08月01日

内部被曝によってミネラルの吸収が阻害されている恐れ

たまたま東日本大震災時に日本にいてすぐに海外に帰った方からのコメントに、帰国後、鉄欠乏症になったと書かれていた。鉄はいろいろな食品に含まれているし、鉄鍋を使えば料理のたびに少しずつ食品に移行すると聞いているので意外だった。

足がつる、こむら返りの現象を訴える人は、福島第一原発事故後、増えている。手足の痙攣、麻痺も比較的早い段階から生じていたようだ。

都心にお住まいの読者からの情報では、福島第一原発事故後、足が少し不自由になった子どもや物をよく落す女性がおられ、国立病院に入院検査したが、原因不明だったという。

この方々は、今は回復されているというから、初期吸気被曝か濃厚汚染食材の摂取が原因だろう。

最近も、手足の痙攣、麻痺、物がつかめない、よく落すなどの症例が絶えない。全身いろんな所がピクピクと痙攣を起こす例もある。

また、物忘れや記憶障害、感情の暴発、会話機能の低下などの訴えは、早い時期から見られたが、最近も続いている。

めまいも同じで、どれも時間とともに軽癒する場合と、逆に深刻化する場合があるようだ。

これらの症状の原因としては、神経の異常、深刻な事例では中枢神経の障害が考えられるが、軽度のものについては、ミネラルの吸収阻害が生じているのではなかろうか。

植物は、カリとセシウムが混在する場合にはカリを選好するが、ストロンチウムとカルシウムでは区別できないと言う。極端な例だが、ストロンチウムがカルシウムより多く存在するような場合、植物はストロンチウムをより多く吸収するだろうし、動物も同じかもしれない。

筋肉には、カルシウムポンプと呼ばれる膜タンパク質があって、筋肉は収縮するときにカルシウムイオンを放出し、取り込むことにより筋肉を弛緩させるという。ストロンチウムイオンがその代わりをすることができるのか分からないが、少なくともストロンチウムが出す放射線は筋肉の円滑な動きを阻害する。

もちろん、ストロンチウムがそんなに大量にカルシウムを押しのけて体内に入っているとは思えないが、私達の体内でそれぞれ不可欠な機能を果たすミネラルが、過不足を起している疑いは消しがたい。

もう一つ読者から聞いた例では、白斑にイカの摂取が有効だという。イカは亜鉛、銅などが多い。また、ココアは、被曝症状全般にプラスだという。

今まで、特に意識してイカやココアを食べなくても体調悪化や身体症状が出ていなかったのに、福島第一原発事故後、いろいろな身体症状が出ているということは、放射性物質が放射線を出して直接的に悪さをしていることのほかに、崩壊でできた重金属も含めそれらの化学的な性質が身体に悪さをしていると考えざるを得ない。

その悪さの仕方が、有用なミネラルの作用を阻害しているか、あるいは有用なミネラルの吸収を阻害しているのではないかというのが、私の考えだ。

もしこれが正しいのなら、これを解決するには、まず放射性物質を体内に入れないことであり、すでに体内に入った放射性物質が悪さをしている場合には、少しでも吸収しやすくなるよう、ミネラルの摂取に努めることだ。

ここで一つ重要な注意喚起をしておきたい。読者からのコメントで知ったが、福島第一原発事故後、汚染食品排除のため、魚好きな方が魚を断つまでして対策を徹底させたが、今なお痙攣などの身体症状が続いている例がある。

この方の場合は、乳製品の摂取も少なくなっており、逆に増えたのはアルコール類ということだ。まだ不明な点があるが、現時点での私の懸念は、食材の一部がほぼゼロに近くなるほどに減ったために従来それによって補給されていた栄養素、特にミネラル類が不足状態にあるのではないかということだ。中でもカルシウム。

汚染食品の回避は、リスクの高い品目すべてを排除するとこのような弊害が生ずる恐れがある。一に産地、二に品目。海外産などで代替品が見つかればそれを使う。見つからなければ、別の品目で不足分を補うという配慮も必要だ。

それが難しい場合は、サプリメントで補うことも考えなければならないかもしれない。できれば、通常の食品でなんとかカバーしたいところだが。

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posted by ZUKUNASHI at 12:57| Comment(4) | 福島原発事故
この記事へのコメント
こんにちは。高橋です。少し調べたのですが、北海道のホワイトフードという会社が安全な食材の通信販売をされているようです。参考までに。
Posted by TO at 2014年08月01日 14:10
ホワイトフードは、読者の中にも使っている人はおられますね。農産物は検査済みとして安心度が高いのですが、水産物はストロンチウムまで検査しているとは言うものの、あちこち動き回りますから、サンプルがロットの汚染を正しく反映しているか、難しい面もあるでしょう。今は、スーパーめぐりをして調達しています。
Posted by ずくなし at 2014年08月01日 17:54
謹賀新年

二度目の投稿です。
わたしは、神奈川県相模原市に住んでいます。
昨年夏、また、冬に、膝痛が起りました。
昨年、夏から年末にかけて、水道水を使用していました。
内部被曝ではないかと思い、今は、水道水を止めて、市販の飲料水に切り替えました。
そして、神経痛や関節痛用の漢方薬を服用し始めました。
印象ではよい方へ向っているようです。膝痛が軽減しています。
とまれ、何が原因がよくわかりませんので、
複合原因を考えた方が無難だと思います。
311以後、被曝には注意して、飲食等に注意してきました。
印象では、飲料水や空気に問題があるかもしれません。
私は自転車で通勤(往復1時間)しています。


Posted by resurrection at 2015年01月11日 05:57
resurrectionさん 自転車は吸気量が多くなると思います。平坦な道をゆったりと走るのなら別ですが。お住まいの地域は、アップダウンがあるのではないでしょうか。自転車に乗るときは、マスク、帽子で防護しています。私は自転車での遠出は止めました。自転車走行時に放射能の気流に遭遇して高い線量率を見ることもしばしばありました。以前なら、自転車通勤は良い運動で健康にもプラスだったのですけど状況は変わってしまいましたね。今は、肩を固定するのは良くないと考えてもっぱら歩くようにしています。
Posted by ずくなし at 2015年01月12日 09:50
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