ガレキ撤去による放射性物質の飛散例: ずくなしの冷や水

2014年07月15日

ガレキ撤去による放射性物質の飛散例

2014/7/14朝日新聞 「がれき撤去で飛散、コメ汚染 福島第一の20キロ先水田」
実証的で良い記事だ。以下、この記事の要点をまとめる。

@ 原発から20キロ以上離れた南相馬市の避難区域外の水田14カ所と、20キロ圏の避難区域内の5カ所で昨秋に収穫されたコメから基準値(1キロあたり100ベクレル)超のセシウムが検出された。

朝日新聞社作成画像を縮小

A 農水省が調べたところ、放射性物質は8月中旬に出始めた穂などに局所的に付着。事故当時に飛散した放射性物質を土壌から吸い上げたのなら均一的に検出されるため、穂が収穫された9月末までの間に新たに飛んできたものと分析した。
農林水産省提供

B 農水省穀物課は当初からがれき撤去で飛散した可能性があるとみて、1月に原子力規制庁に相談。3月に気象庁気象研究所に問い合わせ、「20キロ程度は飛散し得る」と回答を得ていた。
C 3月に東電に対してがれき撤去で飛散した可能性を指摘し、防止策を要請
D 2013年8月19日、東電が第一原発3号機の大型がれきをクレーン車で撤去する際、がれきの下敷きになっていた放射性の粉じんが飛散し、別の場所にいた作業員2人が被曝(ひばく)して頭部から最大1平方センチあたり13ベクレルが検出された。この時、風下の北北西方面の5カ所の測定点(原発から2・8〜8・3キロ)でも空間線量が上昇し、福島県はがれき撤去による飛散が原因と推定していた。
E 東電は要請を受けて撤去作業を凍結してきたが、住民が暮らす20キロ以上離れた地域まで広範囲に飛散した可能性を公表しないまま近く再開しようとしている。

・・・記事引用終わり・・・

2013/8/12、免震重要棟近くのバス停で作業員が被曝する事故が起きている。以下は、このブログの当時の記録。

※ 時事(2013/08/12-16:09)
東京電力は12日、福島第1原発の免震重要棟前に設置した空気中の放射性物質を測定するダストモニターで、一定以上の放射性物質が検出されたことを示す警報が鳴ったと発表した。熱中症対策のため霧状に噴射していた水道水に放射性物質が含まれ、それを吸い込んだ可能性が高いとみて調査している。

※ おしどり♀マコリーヌ ‏@makomelo氏の2013/8/14のツイート
けっこう、高汚染の方が多くて驚きました。もっときちんと調査してほしいです @jaikoman (10名の汚染レベル個別にだが、一番低い所は1人が 4.3Bq/cm2、4.8 5.4 6.9 7.8 12 が2名。15 17 最大値が19)
・・・4.3、4.8、5.4、6.9、7.8、12、12、15、17、19Bq/cm2。平方メートル当りではこれを1万倍すればよいから最大で19万Bq/m2、土壌でこれだけのセシウム汚染なら、約5μCi、0.7μSv/h近い。被曝した作業員が不安になるのは当然だ。吸い込んでもいるし、眼球にも付着している恐れがある。ダムの原水がそのまま噴霧されてもこれほどの汚染を引き起こすことはないのではないか。

ミストの噴霧場所に濃厚なプルームが流れてきて、関東の雷雨と同じように放射性物質を降下付着させたのだろう。2011/3/21の東葛飾などの湿式沈着と同様な現象が起きたと思えば納得できる。

※ 2013/8/14の東電会見では、ミストによる被曝が起きてからの東電の対応に記者から疑問が呈されていた。事故後元請だけを呼んで説明したらしいが、構内にいる一般の作業員には一斉放送もなくなんら知らされなかったと言う。
とにかく東電による作業員の安全対策、安全管理はでたらめだと思う。労働法規の観点からの当局の取り締まりをしっかりやるべきではないか。

次の参考記事にも記録してあるが、2013/8には、福島第一原発に近い北側のMPだけでなく、南側も含めてMPの測定値が上がっている。

参考記事
2013/8/13福島第一原発構内は今も2011/3/15の関東と変わらない大気中放射能濃度
2013/8/14今日の放射能備忘録 38

毎日新聞 7月14日(月)22時38分配信
東京電力福島第1原発で昨年8月のがれき撤去時に放射性物質が飛散し、20キロ以上離れた福島県南相馬市の水田を汚染した可能性がある問題で、東電は14日、同原発からの放射性セシウムの総放出量を最大4兆ベクレルと試算していたことを明らかにした。しかし「かなり大づかみな計算」として公表せず、市にも伝えていなかった。
東電によると、敷地内や同県双葉、浪江町のモニタリングポストで実測した空間放射線量の上昇度合い、気象データを基に放出量を試算。がれき撤去で放出されたのは1時間当たり1000億〜1兆ベクレルで、放出時間は計4時間と推定した。4兆ベクレルは、事故後の福島第1原発から1日に放出される放射性セシウムの1万倍以上に上る。

続報記事
posted by ZUKUNASHI at 21:18| Comment(0) | 福島原発事故
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