感染が拡大しています。欧米で感染者が短期に激増する例が見られ、どのような感染経路なのだろうと疑問に思っていましたが、日本でも「第3波」で感染者が激増しつつあり、その仕組みがわかってきました。
まず、市中の感染者、特に感染経路不明な者が増えていき、一定の水準を超えると、それらの感染者から感染しやすい場に新コロナウィルスが侵入し、短時間に広まって大勢の感染者を出すという仕組みです。
これですと市中感染で個人から個人へ、家族員の一人から他の家族員に感染するよりも何倍もの規模で感染者が発生します。
最近の介護施設や保育園などの集団感染の事例を見ると、まず職員が新コロナウィルスを持ち込み、職員間でさらには入所者や園児に新コロナウィルス感染が広がるという形が多いです。
このような内部で感染が広がりやすい施設は
@ 老人介護施設(入居者)
A 病院(入院者)
B 幼稚園、小中学校、高校、大学、各種学校
C 各種福祉施設、寮
です。
@、Aについて入居者、入院者の家族が気を揉んでもどうしようもないことが多いです。
Cも同じです。
Bについては、大学ではオンライン講義が導入されているところもありますが、高校以下ではおそらくオンライン講義が取り入れられるのは難しいでしょう。私は、幼稚園児や小学生については感染の危険が高いと見られれば登園、登校を停止するのも検討してよいと思います。勉強の遅れを取り戻すのはどうにでもなる。
集団感染の実例からいうと、温度管理をしている物流施設で従業員の集団感染が発生しています。冷房を効かせて換気が悪いことが原因の一つでしょう。
D 調理食品製造工場、調理食品等ピッキング施設、冷凍魚介類などの物流施設
E 工場や建設現場での休憩室でも集団感染が発生しています。これは、食事をしたりするためです。喫煙場所も感染のリスクが大きいです。
Dについては、作業中は常にマスクをつけておく。Eの休憩時の食事などの際には、休憩室外で食事をし、マスクをつけて休憩室に戻るなどの気の使い方が必要です。
E ジム 感染防止策を強化しているでしょうが、呼吸量も多くリスクが高いと言わざるを得ないでしょう。機械を使わないで屋外で運動することを考えてどうでしょう。
最近になってダンスクラブに起因する感染者が出た香港では、ジムよりもプールの規制が強くなっています。
F 学習塾 学習塾は一般にスペースが狭く、特にマンツーマン形式の学習塾では会話が多いですから感染者と近接した時間が長ければ、マスクでは遮断しきれない恐れがあります。
G 一般の開業医 一般の医院は発熱した患者は受け付けない例が多くなっています。しかし、無症状の感染者もいますので待合室はリスクはあります。医院の待合室は狭い。受診者の少ない時間帯を選んでもなかなかうまくいきません。私は、半年医院をパスしています。
H ホームパーティ これは集団感染の事例がいくつもあります。飲食、カラオケでしょうから極めてリスクが高い。飲食を伴う葬儀や法事も同じです。結婚式はどうなっているのか知りません。
I 飲み会 これもハイリスクです。理由を付けて断る。二次会で接待を伴う飲食店などに行くのもハイリスク。私が聞いているところでは、40代になるとこのような行動に慎重になる人が30代以下よりも多いそうです。
J 日常的な買い物 スーパーでの買い物などはお客の少ない時間を選んで短時間で済ませます。
物販店では販売員の感染経路不明な感染事例が少なからずありますので、お客への対応時に感染した販売員もおられるものと見ています。買い物時にはマスクをして、販売員と接する時間を短くする。距離も取るという対応です。
実は、30代以上の女性、つまり家庭の主婦が多いと見られる階層の感染者は同年代の男性の約6割です。日常的な買い物で感染者がどんどん増えているということではないと受け止めています。

K 主婦も使うことの多いコーヒーショップで従業員に感染者が出たり、集団感染の事例が確認されています。
L 物販店の一つであるコンビニについては、早い時期からコンビニ店員に感染者が出て、企業からの開示が続きました。管理人は、当初、これらの感染者は多くが20代とかの若い方でしたから勤務先ではなく別の場所でたまたま感染したのだろうと見ていましたが、全般的に感染者が増え、コンビニの商品納入業者での集団感染が発生したこと、コンビニ店員の感染者発覚が引き続き多いことから勤務先で多くの客に対応する中で感染した例もありうるのだろうと考えるようになっています。
ただ、客の店内滞在時間は限られているはずであり、レジでの精算もそんなには時間がかかりませんから、それでも客が途切れることなく続けば感染がありうるのか、なお迷うところです。
仮に店内での感染がありうるとすれば、ビニールをたらした程度では遮蔽は困難ということになりましょう。
M コンビニに関連してスナック菓子類で注意を要するのは、袋の表面が汚染されている恐れがありうることです。店で袋入りの菓子、スナック類を買い、帰宅後に手を消毒してスナック類を開封して食べ始めたとしても、袋の表面が汚染されていれば袋を持った手でスナックを取り出し、口に運べば、汚染物がスナックと一緒に口に入る恐れがあることになります。袋から別の入れ物に移してから食べる。
おにぎりなども同じです。手で直接食品に触るのは避けたほうが良い。
飲み物も要注意。マスクの下からストローを差し込んで飲んでいる人は見たことがありません。
N スーパーなどで行われる実演や展示などで人と近接するのは、リスクありです。
携帯ショップで時間をかけて説明を聞いたりするのもリスクがあります。今は、機種変更でも携帯ショップではセッティングをやってくれないそうですが、接客時間を短くする狙いでもあるのでしょうか。
O 移動手段
航空機は意外と換気が良いわけではないとされています。機内感染の事例がいくつも出ています。
電車、バスは、夏の間窓を開けたりしていましたが、寒くなってくるとそれも難しいでしょう。換気は良くないと見ざるを得ません。
千葉市の資料では市外通勤者、つもり電車通勤者に感染経路不明な感染者がかなりいることが示されています。空いた電車を選ぶ、危険を感じたら場所を移動する。
タクシーは、今は運転手と客との間に仕切りがあるのでしょうか。沖縄でプリンセス号の客を乗せたタクシー運転手が感染した例はよく知られています。
自転車、バイク、自家用車での移動は感染リスクは少ないでしょう。
P スタジアムなどでのスポーツ観戦
2020/10末横浜スタジアムで感染実験が行われています。この実験で感染したと受け止めている方もおられます。密集状態で声も出ていれば感染はあります。
Q 家庭はどうでしょう。感染者と同居して感染防止をするのは極めて困難です。ホテルなどに収容する措置が絶対的に必要です。
海外では家族全員が住居内でマスクを着用し、家庭内感染を免れたという例があります。家族のだれか一人でも体調に異変があったら即家族全員が家の中でマスク着用です。
R 手洗い、うがいは欠かせません。特に手洗いですが、忘れてはならないのはスマホの消毒。スマホがウィルスに汚染されていると手洗いの後に触るとウィルスが手に移ります。アルコールで消毒が必要です。
S 届けられた宅配便の表面や中の物品がウィルスに汚染されていることもあります。物の表面に付着したウィルスが活性を保つ期間については諸説ありますが、電話機の画面、紙幣、ステンレス鋼など、いくつかの表面に28日間残存する可能性があるとの説もあります。もちろん、時間の経過とともに活性の失われるウィルスもありますから、汚染度は落ちていきます。急ぐときはアルコールや漂白剤で消毒する方法もありますが、私は数日から長いときは1週間程度放置してから開封しています。
㉑ 新コロナウィルスの殺菌、消毒には太陽光に充てることが有効。洗濯ものはできるだけ太陽光に当てる。
㉒ 目の粘膜から感染する場合もありゴーグルが勧められていますが、視野に影響が出る場合もあります。フェイスシールドは、ゴーグルと違い空気の遮断性はありませんが、他者から飛んできたつばの飛沫を顔面に付着するのを防ぐ効果はあります。
まとめると
@ 何よりもマスク着用です。「死んでもマスクを離しませんでした」というくらいの決意を!
マスクをつけていないと、感染リスクは極端に上がる。(感染に気付かないこともあるので、マスクをしないことはウィルスをまき散らす行為になることも)
保健所の濃厚接触者の調査では、マスクをしていれば濃厚接触者に該当しないそうです。←←これには大きな疑問があります。
A 人のいる屋内の換気は限定的。換気良好な場所は風の吹き通るところ。つまり、屋内で換気のよい場所などまずない。「冷暖房完備」は換気が悪いということ。
B 感染者がいる場では、滞在時間が長ければ、それに応じて感染確率は確実に上がる。屋内に限らず屋外でも生じうる。
C どこに感染者がいるか、誰が感染者かわからないわけで、結局人と接する時間をとにかく短くするしかない。
2020年11月22日
有効とされることを確実に一つずつ2020年11月22日
新コロナウィルスにどこで感染している?